要注意はビールより紹興酒 「尿酸値」が正常でも痛風に
春が近づいているとはいえ、朝晩の冷えが残るこの時季は、窓ガラスに結露ができることがあります。実は、そのメカニズムは、体内で痛風が発症するメカニズムに近い。今回は痛風の原因物質、尿酸の検査について紹介しましょう。
尿酸の材料となるプリン体は、ほとんどすべての食材に含まれていて、肝臓で分解され、尿酸になります。やがて腎臓で排泄されるため、体内の量が一定になるようバランスを取っているのですが、それが崩れると、体内の尿酸が過剰となり、高尿酸血症に。正常値は7・0㎎/デシリットル未満です。
バランスを崩す原因のひとつは、食べ過ぎとお酒の飲み過ぎ。もうひとつの原因は腎臓機能の低下ですが、皆さん気になるのは食事でしょう。
プリン体の量は細胞数に比例するため、野菜より肉類に多く、中でも牛や鳥、豚のレバーや魚の白子、アンキモのほか、サンマやイワシ、サバなどの青魚によく含まれます。鶏卵はそれほどでもありませんが、イクラや数の子にたくさん含まれるのは細胞数が多いため。同じ理由でシラスもよくありません。