発達障害“グレーゾーン”の人が集まるイベントで意気投合

公開日: 更新日:

 大学院を修了し、IT系の会社に就職した一色宏治さん(41)。もともと理数系の勉強は得意なことから仕事はなんとかこなしていたが、「キャパシティーは仕事でいっぱい。全エネルギーのうち、仕事は6割。それでいて趣味に3割くらい割いてしまい、日常生活の維持には、せいぜい残り1割しか残っていない。必然的に睡眠はメチャクチャになり、部屋も散らかり放題でした」という。

 すぐに横須賀に転勤になり、そして入社9年目、プロジェクトリーダーになったときに大きな壁が立ちはだかる。

 ひとりでSEの仕事をすればよかったそれまでとは違い、チームをまとめ上げ、社内外との折衝やお金の計算もしなければならない。当初は趣味の時間を減らすことで乗り切ろうとしたが、それも限界になってしまう。

「子供のころから、私はキャパシティーを超え始めると『過集中』という状態になって乗り切ろうとする。このときもそうしたのですが、過集中を1週間くらい続けると頭の中が暴走を始めるんですよ。夜も眠れなくなって、頭の中がぐるぐる回転し始める。私はわりと自分の意志で過集中に入れるので、人に話すと『ドラゴンボールのスーパーサイヤ人みたいだね』と言われたりしますが、私のスーパーサイヤ人はあとにツケを回しているだけで、実は戦闘力は上がっていない(笑い)」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり