冬は「かくれ脱水」に注意!健康リスクを引き起こす可能性も?
意外にも気温が下がる冬に脱水症の一歩手前の状態である「かくれ脱水」になる人が多いのだという。放っておくと冬の健康リスクを引き起こす「かくれ脱水」。今回は、その「かくれ脱水」を防ぐ方法を取材してみた。
■乾燥する冬はたくさんの汗をかいている
「かくれ脱水」とは自覚症状がなく、体重の1%相当の水分が体から失われた状態を言う。その原因となるのが、冬は体感温度が低いため、のどの渇きが感じにくく、水分補給を怠る傾向があるからだ。
さらに、湿度が低く乾燥する冬は皮膚や呼気から水分が失われる「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」が増えるのも「かくれ脱水」を起こす原因になるという。
ちなみに健常成人の場合、発汗以外の皮膚や呼気から1日に約900㎖もの水分を喪失しているのだそうだ。
そして、気温の低い冬は、夏よりも基礎代謝が上がるため、実は汗をかきやすい体質になっているのだ。暖房の効いた部屋や車の中、厚着による発汗、満員電車、入浴、軽い運動などで実はいつのまにか汗をかいてるのだ。
冬の汗には夏の約2倍のミネラルが含まれている?
「かくれ脱水」についてノザキクリニックの野崎豊院長はこう言う。
「冬の汗には、夏に比べて約2倍のミネラルが含まれています。
夏は、暑さに慣れる過程で汗腺が鍛えられ、乾きやすいサラサラとした汗をかくことができるようになります。一方で、秋冬は汗をかく機会が少なく、汗腺機能は低下、ミネラルは再吸収されずベタベタとした汗をかきます。そのため汗に含まれるミネラル成分は夏の約2倍に増加し、ミネラル不足に陥りやすくなります。健康を維持するミネラルが不足すると、体の組織機能が正常に働かなくなる。これが原因で慢性的な疲労など様々な体の不調を引き起こすことになるのです」
つまり、こまめに水分とミネラルを補給しないと「かくれ脱水」になってしまうというわけだ。
「かくれ脱水」に陥ると、
●皮膚がかさついてツヤがなくなる。皮膚がポロポロと落ちる。
●口の中が粘つく。ツバが少なくゴクンと飲み込めないことがある。
●便秘になる。便秘薬を使う頻度が増えた。
●足のすねがむくむ。靴下のゴムの跡が10分以上残る。
●トイレが近くなる。
といった症状が出てくることが多いというからチェックしてみるといいだろう。
「かくれ脱水」を放置しておくとどうなるか?
●のどや鼻の粘膜が乾燥することによって免疫が低下し、風邪をひきやすくなる。
●血栓ができて脳梗塞や心筋梗塞になる危険が高まる。
●入浴の際、浴室熱中症になる可能性がある。
といった健康リスクが懸念される。それだけに注意が必要だ。
「かくれ脱水」対策に毎日飲める「ミネラル入りむぎ茶」がオススメ
では、「かくれ脱水」を防ぐにはどうしたらいいのだろうか?
「冬の『かくれ脱水』対策には、ミネラルを含む『ミネラル入りむぎ茶』を飲むことをお勧めします。『ミネラル入りむぎ茶』には血流改善効果や血圧降下作用など健康効果がありますので、水分不足で血液がドロドロになってできる血栓を防げるため、心筋梗塞や脳梗塞などの対策にも有効です。また、血液がドロドロの状態で入浴すると浴室で体温が上昇して熱中症になる危険もありますが、入浴前と後に『ミネラル入りむぎ茶』を飲むことで浴室熱中症を防ぐことができるのです。『ミネラル入りむぎ茶』は、無糖で、カロリーもなく、カフェインを含まないので、日常的に乳幼児から高齢者、妊婦や授乳中の人まで誰でも安心して飲めるのもいいですね」(野崎院長)
■水分&ミネラル補給に効果的な「点滴飲み」
野崎院長によると水分とミネラル補給には、効果的な飲み方があるという。それはこまめに継続的に飲む「点滴飲み」だ。
「水分とミネラルの補給は一気に行っても血液内に吸収された時にしか効果が期待できません。ですから、一度にたくさん飲むのではなく1時間にコップ1杯程度、少しずつ継続的に飲むといいでしょう」
水分&ミネラル補給ができる飲料としては「ミネラル入りむぎ茶」の他にはスポーツドリンクや経口補水液が知られている。
このうちスポーツドリンクは糖分が多いため吸収されやすいというメリットはあるものの、つい飲みすぎてしまうと糖尿病に似た症状になる危険もある。運動をして大量に汗をかいたり、風邪をひいた時の手軽な栄養補給に利用するのがおススメだ。
経口補水液は発熱や嘔吐を伴うインフルエンザなど医師から脱水状態の食事療法として指示された場合に限り飲んでいい飲料。自己判断で予防的に飲むと塩分の過剰摂取になってしまうこともあるので気をつけたい。
「ミネラル入りむぎ茶」は夏だけでなく、冬の健康対策にも欠かせない飲料なのだ。