急ピッチで進むワクチン開発で新型コロナの危険度が分かる

公開日: 更新日:

 世界各国で新型コロナウイルス感染症(COVID―19)に対するワクチンの開発が進んでいる。米国ではワクチン開発費用などに充てる約8700億円の緊急対策法案が成立。大手製薬会社は企業間で協力することを約束し、米国立アレルギー・感染症研究所は「1年から1年半後にはワクチンが使用可能になるだろう」としている。また、上場ベンチャー企業が開発したmRNAベースのワクチンの臨床試験も近いうちにスタートする見込みだ。

 日本でも大阪大とバイオベンチャーのアンジェスが共同で予防用DNAワクチンの開発を進めていて、最短で6カ月後には臨床試験に入りたい考えだという。

 ワクチンは、毒性や感染能力を失わせたウイルスをもとに作られた薬剤を接種することで免疫反応を起こさせ、体内にウイルスを“敵”と認識する抗体をつくって感染しにくくする。また、mRNAワクチンやDNAワクチンといった遺伝子ワクチンは、ウイルスそのものではなく、ウイルスがヒトの細胞に侵入するために必要なタンパク質の遺伝子配列をコードした分子などを使用する。接種するとウイルスのタンパク質に対する抗体がつくられ、感染しにくくなったり重症化を抑える効果が期待されている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」