著者のコラム一覧
松生恒夫医学博士

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

菜食主義者だったポール 婚約者宅でのある日の夕食メニュー

公開日: 更新日:

 ジョン・レノンの食事に関しては、次のようなことが紹介されています。

「食事は一切れのメロンと野菜を添えた冷肉から始まった。ジョンは菜食主義者になったので肉を食べなかった。みんなと冷たいミルクを飲み、(中略)もっとミルクを飲もうと台所の冷蔵庫へ行き、氷のように冷たいミルクをラッパ飲みした」

 著者自身がレノン夫妻の食事に同席していたからこそ書けた内容です。
ジョンが菜食を始めたのは、アルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」がリリースされた1967年6月以降からで、本に記されていた時期は、翌年のインド訪問後、まだ前妻シンシアと暮らしていた1968年2月以降なのではないかと推測されます。ポール・マッカートニーについては、次のようなことが書かれています。

「婚約者だったジェーン・アッシャーと暮らしていた頃、ロンドンの彼女の家では夕食のための精進料理が準備されていた。その時期、ポールはジョンやジョージのように菜食主義者だったからだ。ヴィネグレット・ソース付きのアボカドから始まり、続いて木の実とスパイスを入れた野菜の蒸し焼き鍋(キャセロール)が出た。料理用に使って半分ほどになった白ぶどう酒を二人は分け合って飲み、食事はこれで終了した」

「ヴィネグレット・ソース」とはいわゆるフレンチドレッシングのことです。著者が目撃したのは、恐らく1967~68年でしょう。その後、ビートルズの4人は、それぞれの意思の下、さらに「菜食」の道を究めることになります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」