やたらと喉が渇く…何かの病気のサインでしょうか?
すぐに喉が渇く症状が顕著になった場合、考えられる疾患はいくつかあります。糖尿病、バセドー病をはじめとした甲状腺機能亢進症、慢性腎不全、副甲状腺機能亢進症による高カルシウム血症などの電解質異常症、尿崩症、シェーグレン症候群などが挙げられます。
一般的に成人男性(体重60キロ)の1日の必要水分量は2~2・5リットルとされています。1日3リットル以上飲んでいても、口の渇きが治まらないとなれば、病気を疑うべきです。
たとえば、糖尿病で喉が渇くのは、血液内の糖の比率が多くなり、高くなった血糖値を体内の水分を使って薄めようとするためです。
副甲状腺機能亢進症では、脱水が関係しています。副甲状腺は甲状腺の裏側にあり、そこでは血液中のカルシウムを調節する働きをしています。副甲状腺機能の働きが何らかの原因で活発となりカルシウム濃度が上昇しすぎると尿量が増え、脱水症状を引き起こすのです。
骨粗しょう症の治療薬「活性型ビタミンD3製剤」にも血液中のカルシウム濃度を上昇させる効果があり、効果が過剰となった場合に、こちらも尿量を増やし、喉の渇きが表れるケースもあります。