また、がん以外でも脾臓を摘出する場合があります。治療に抵抗性を示す特発性血小板減少性紫斑病などの血液疾患や、門脈圧亢進症などでも行われます。脾臓は、生きていくためにどうしても必要な臓器というわけではありません。しかし、脾臓のない人はある人に比べ、肺炎で亡くなる人が多いとの報告もあり、脾臓を摘出した人は免疫機能が落ちて感染症のリスクが高いと考えるべきなのです。実際、脾臓を摘出した場合は肺炎球菌などの感染リスクが増すことから、ワクチンの接種が行われます。
脾臓にはまだ分かっていない重要な働きがあるかもしれません。