コンドームの落とし穴 使用期限や保管場所に注意しないと…
コンドームは最も身近な「避妊具」であり、性感染症を予防する「医療器具」でもあります。しかし、どちらも確実に防げるわけではありません。使い方は簡単に思えるかもしれませんが、意外と勘違いしていたり、ちょっとしたミスが起こったりしやすいのです。
各種避妊法による避妊効果を比較する際に、「パール指数」というものが用いられます。これは100人の女性が、その避妊法を使用して1年間で何人妊娠するかを表したもので、この指数が低いほど避妊効果が高いことになります。
これによると、男性が不妊手術(パイプカット)をしている場合のパール指数は「0.1人」、女性が低用量ピルを飲んでいる場合には「0.27人」です。対してコンドームは「2~15人」。
つまり、理想的(確実)な使い方をしていても失敗率は2%、普通に使用していると15%の失敗率です。
なぜコンドームを着けているのに、避妊に失敗してしまうのでしょう。避妊に失敗するということは、性感染症も予防できないということです。それだけコンドームの扱い方は難しいといえるのです。