年末年始も訪問してもらえる? 日常と変わらず365日診療します
年末年始といえば、以前こんな患者さんがいらっしゃいました。
その患者さんは96歳の元銀行員の男性で、奥さまと2人暮らし。
お正月に玄関で倒れ、私たちが駆け付け、低体温症ショックと診断。病院へいったんは救急搬送しましたが、病院で過ごすより自宅で過ごしたいという患者さんの希望により、1月末には退院。そこから在宅医療がスタートしました。
自宅に戻られてからは、ほぼ寝たきりとなりましたが、療養中、明るくおしゃべり好きの奥さまや娘さんの献身的な介護に加え、訪問看護師さんも毎日介入して、時に笑いも起こる、なんとも賑やかな日々。そうして、その年の5月には旅立たれていかれたのでした。
療養中には患者さんの最期をどこで迎えるか、自宅で最期の日を迎えるための備え、そのために、ご自宅でどう生活をしていくかといったことを、病院の医師、ケアマネジャーさん、当院で話し合いを重ねていきました。介護の中心にいる娘さんをはじめ、ご家族に納得してもらいながら、一つ一つ丁寧に決め、在宅医療を行っていったのでした。旅立ちの日から半年余り経って、娘さんとお電話でお話をする機会があり、その時にこんなことを伺いました。