感染症を媒介する蚊が好む血液型はあるのか O型は刺されやすい?
O型 5.05回
A型 3.28回
B型 4.25回
AB型 3.50回
つまりO型が平均してもっとも多く刺され、A型がもっとも少なかった、というわけです。
とすると、O型のマラリア感染リスクが高いことになります。ただアフリカにおける調査では、血液型による感染の違いはほとんどないことが確認されました。マラリア原虫を持った蚊が多い地域では、この程度の違いは、感染リスクにほとんど影響しないようです。
しかしO型は、ハマダラカ以外の蚊からも好かれているようです。ヒトスジシマカ(普通のヤブカ)もO型を好むという研究が複数発表されています。日本の研究機関でも実験が行われ、O型はA型の2倍もヒトスジシマカに好かれるという結果になりました。
ヒトスジシマカはマラリアは媒介しませんが、デング熱を媒介します。2014年、東京の代々木公園でのアウトブレークが思い出されます。都内で108人がデング熱に感染しましたが、その血液型の内訳が調べられていないのは残念です。しかし海外の研究で、O型はデング熱の感染リスクが非O型と比べて高いという結果が出ています。O型の人は、防蚊対策をしっかり心がけるべきでしょう。