がんと間違われやすい「IgG4関連疾患」って何だ? 国際的にも注目

公開日: 更新日:

「しかし問題なのは、腫瘤イコールがんとみなして、すぐに手術を行うケースがあることです」

 IgG4関連疾患の腫瘤はかなり大きくなってから発見されるので、もしそれががんなら、いつ転移してもおかしくない状態だ。とにかく速やかに腫瘤を切除、と考える医師がいるわけなのだが、腫瘤がIgG4関連疾患なら過剰医療になる上、そもそものIgG4関連疾患の治療が行われていないので、再び腫瘤ができる可能性がある。

「腫瘤があればIgG4関連疾患かもしれないと考え、検査をすることが医師に求められます」

 医師の間での認知度が高まることを願うばかりだが、一方で、私たちが知っておくべきことが次の3つ。該当するなら、がんの治療に進む前に、セカンドオピニオンを受けることをお勧めする。

【がん診断に用いる腫瘍マーカーが高くない】

「がんと診断されたが、腫瘍マーカーが高くない。あるいは、生検などでがん細胞が出てこない場合、がんでないかもしれません」

【膵臓がんの典型的な画像と異なる】

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり