「IgG4関連疾患は膵臓で見られることが多く、膵臓がんとの誤診もあります。医師が画像の説明のときに『典型的な膵臓がんの画像とはちょっと違う』といった内容の発言をしたら、やや疑わしい」
【臓器の腫瘤に加え、まぶたの腫れがある】
「まぶたの腫れは涙腺の腫瘤によるものかもしれない。念のためIgG4関連疾患を調べた方がいいでしょう」
IgG4関連疾患の治療はステロイド投与。ほぼこれで、黄疸、糖尿病の悪化、まぶたの腫れといったIgG4関連疾患による症状は消失する。ステロイドの減量や中止で再燃する人もいて、3年を目安に少量を投与し続ける例も少なからずある。