血液型による胃がんリスクの差はどれくらいあるのか
胃がんのリスクは、O型を「1」とすると、A型「1.2」、B型「1.0」、AB型「1.2」程度。しかしそう言われても、イメージが湧きません。そこでもう少し分かりやすい数字をお示しします。
最新のがん統計(2018年、国立がん研究センター)によれば、胃がんの新規患者数は年間で12万6000人。日本の総人口が約1億2600万人ですから、人口10万人当たり、ちょうど100人になります。
血液型の割合をA型4割、B型2割、AB型1割、O型3割としましょう。もし血液型による胃がんリスクに違いがないとすると、人口1万人当たりの新規患者は、A型が40人、B型が20人、AB型が10人、O型が30人となるはずです。しかし上述のような差があるとすれば、人数は次のようになります(小数点以下は無視しています)。
リスクに差がない場合/リスクに差がある場合
【A型】40人/44人
【B型】20人/18人
【AB型】10人/11人
【O型】30人/27人