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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

血液型による胃がんリスクの差はどれくらいあるのか

公開日: 更新日:

 胃がんのリスクは、O型を「1」とすると、A型「1.2」、B型「1.0」、AB型「1.2」程度。しかしそう言われても、イメージが湧きません。そこでもう少し分かりやすい数字をお示しします。

 最新のがん統計(2018年、国立がん研究センター)によれば、胃がんの新規患者数は年間で12万6000人。日本の総人口が約1億2600万人ですから、人口10万人当たり、ちょうど100人になります。

 血液型の割合をA型4割、B型2割、AB型1割、O型3割としましょう。もし血液型による胃がんリスクに違いがないとすると、人口1万人当たりの新規患者は、A型が40人、B型が20人、AB型が10人、O型が30人となるはずです。しかし上述のような差があるとすれば、人数は次のようになります(小数点以下は無視しています)。

リスクに差がない場合/リスクに差がある場合

【A型】40人/44人
【B型】20人/18人
【AB型】10人/11人
【O型】30人/27人

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