歯周病をコントロールする「歯周組織再生療法」とはどんな治療なのか

公開日: 更新日:

 近年「歯周病」が、がん認知症糖尿病、高血圧心臓血管疾患、脳血管疾患、さまざまな感染症といった全身疾患に大きく関わっていることが明らかになっている。歯のクリーニング=メンテナンスで歯石を取り除くなどで予防に努めていても日々の歯磨きが不十分で歯周病にかかってしまう人も少なくない。その場合、どのような治療が行われるのか。小林歯科医院院長の小林友貴氏に詳しく聞いた。

 歯周病は、口腔内に常在している歯周病菌によって引き起こされる疾患で、進行すると歯肉が炎症を起こして腫れたり、出血しやすくなる。放置していると歯と歯肉の境目の歯周ポケットが深くなっていき、歯を支えている歯槽骨が溶けて歯がぐらつき、最後は抜け落ちてしまう。

「歯周病は、病態に応じて大きく『軽度』『中等度』『重度』の3段階に分けられ、歯周ポケットの深さ、歯の揺れ具合、レントゲン検査で骨吸収(歯槽骨の溶解)の度合いなどを見て判断します。治療はまず『歯周基本治療』を行います。正しいブラッシング指導に加え、歯の表面や歯周ポケットの中に付着している歯石とバイオフィルム(微生物の集合体)を特殊な器具で取り除く処置がそれに当たります。軽度であれば、歯周基本治療だけで改善するケースもありますが、数カ月後に再評価して改善が見られず、中等度以上に悪化してしまうと、それ以上進行させないための治療が必要です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり