著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

高血圧の予防は「何を食べるか」より「いつ食べるか」が重要

公開日: 更新日:

 血圧は午前中に上昇しやすく、午後に低下しやすいことが知られています。血圧に限らず、ホルモンバランスや睡眠・覚醒など、体の生理的な機能はおおよそ1日の周期を持つリズムで調節されており、これを概日リズムと呼びます。食事の摂取もまた、体の生理的な機能に大きな影響を及ぼします。たとえば、血圧は塩分の多い食事を摂取すると上昇し、飲酒量を控えると低下することが知られています。

 健康に良いとされる食材は多様ですが、概日リズムの影響を踏まえれば食材の種類に加え、食事を摂取する時間帯も重要かもしれません。そのような中、栄養素を摂取するタイミングと、血圧変化の関連性を検討した研究論文が、栄養学の専門誌に2022年5月4日付で掲載されました。

 この研究では、食事管理のためのモバイルアプリケーション(あすけん)に登録している2402人(平均46歳、体格指数[BMI]23.12)が対象となりました。対象者から収集された食事内容、睡眠状況、身体活動量、血圧などの情報を解析し、朝食、昼食、夕食の栄養摂取量と血圧の関連性が解析されています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」