数カ月で進む急速進行性認知症(RPD)はどうして起こるのか

公開日: 更新日:

 たとえば、甲状腺機能低下症は症状として体のむくみや倦怠(けんたい)感、そして認知機能の低下があります。服薬による治療で症状を緩和することによって、認知機能低下を改善させます。

 また、腫瘍や慢性硬膜下血腫によって判断力の低下、人格や性格の変化など、認知症と近い症状が進行するケースが多い。治療としては外科手術や放射線治療、薬物療法などを行い原因の除去や縮小させることで、認知機能障害が改善します。

 感染症には、ウイルス性脳炎や進行性多巣性白質脳症、梅毒、真菌感染などさまざまな原因がありますが、薬物治療で感染症の治療をしていきます。

 いずれにしても、家族が数週間や1カ月以内で、日常生活に異変があれば急ぐ必要があります。脳神経内科や認知症外来などを訪ねてください。

▽塚本浩(つかもと・ひろし)けんせいクリニック院長。帝京大学医学部神経内科助教、同医療技術学部臨床検査学科准教授、東京医科大学茨城医療センター脳神経内科臨床准教授を務める。日本神経学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」