保健適用が拡大された「陽子線治療」の実力 効果が高く副作用が少ない

公開日: 更新日:

 膵がんの場合、手術でがんを切除できるなら、その方が生存率が延びるとされている。

「膵臓は胃の裏側に位置していて、十二指腸などの消化管が近い場所にあります。それらの消化管に高線量の陽子線を照射すると、潰瘍ができたり臓器に穴が開いてしまうリスクがあるため、線量を控えなければなりません。そのため手術でがんを切除できるなら、そちらを選択した方がよいとされています。当初は手術できないとされた患者さんが陽子線治療を受けた後にがんが縮小したことで、手術を受けられるようになったケースもあります。ただし、手術できなくても、陽子線治療により5年以上生存する膵がんの患者さんが何人もいらっしゃいます。画期的な成果です」

 肝臓がんは手術ではなく、陽子線治療で十分に回復が見込めるという。

「今回、肝臓がんは4センチ以上のものが保険適用になりました。がんの大きさが7センチや10センチあって手術できない患者さんが含まれているグループで、腫瘍に栄養を送る血管を塞ぐ塞栓療法と比較し、陽子線治療の方が予後が良いことが示され保険適用が認められたのです。4センチ未満の小さな肝臓がんに対しては、いまは先進医療として陽子線治療を実施していますが、成績について手術との比較が行われています。その結果から、われわれ陽子線治療を行っている医師の多くは、肝臓がんに手術は必要ないと考えています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  4. 4

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  5. 5

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  1. 6

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  2. 7

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  3. 8

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

  4. 9

    カンニング竹山がフジテレビ関与の疑惑を否定も…落語家・立川雲水が「後輩が女を20人集めて…」と暴露

  5. 10

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場