末期がん患者を自宅で療養する4つのポイント 在宅診療の名医が解説

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「緩和」を専門としてきた医師を選ぶ

 2つ目は、痛みや苦しみの「緩和」です。最期の時間まで家族の苦しむ姿を見たくないとの理由で、病院や施設への入院を選択されるケースもあります。

 ただ、病院や施設でがんに関わる医師が必ずしも緩和ケアに精通した医師とは限りません。特に特養など介護度が高い患者を受け入れる施設の施設医は、緩和ケアへの専門性が高くない嘱託医の可能性が高い。結果として、困ったときは緩和できず病院へ救急搬送というパターンが多いのです。その意味では末期がん患者の臨床と看取りの経験が豊富な在宅診療医師の方が患者にもその家族にもプラスだと思います。できれば、在宅診療で緩和を専門としてきた先生を選ぶことが大切です。医師が麻薬やステロイド、鎮静剤を上手に使うことで、終末期における苦しみを感じさせず、意識状態も良好に保ちながらギリギリまで家族との幸せな「ゴールデンタイム」を自宅で過ごしてもらうことが可能になります。

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