【寄生虫による食中毒】「謎の食中毒」の原因はヒラメの刺し身だった
クドアによる食中毒はヒラメの刺し身に関連するものが多く、食後数時間程度で一過性の嘔吐や下痢が起こり、軽症で終わる症状が特徴です。発生は8月から増加して9~10月に多く、冬季には減少するという報告があります。
最近は韓国産のヒラメによる食中毒報告が相次いでいることから、厚生労働省は19年に韓国産ヒラメの輸入検査強化を発表しています。
一方、国産の養殖ヒラメはクドアが寄生していない稚魚の導入や出荷前の検査などが行われているため、国産養殖ヒラメによるクドア食中毒は極めて少なくなっているそうです。
ヒラメをマイナス20度で4時間以上の冷凍、または75度で5分以上の加熱により、食中毒を防ぐことが可能です。しかし、ヒラメは生食が好まれることから現在、冷凍以外の食中毒予防法について研究が進められているといいます。