鼻水に不快を感じる「後鼻漏」には要注意…患者は50~60代に多い

公開日: 更新日:

 風邪をひいていないのに夜間に咳が止まらず、なかなか寝付けなかった経験はないだろうか。就寝時に悪化するようであれば「後鼻漏」かもしれない。今月11日、岸田首相が「慢性副鼻腔炎」の手術を受けたと報道されたが、これらの炎症を放置し慢性化すると、後鼻漏が引き起こされる。「アレジオ銀座クリニック」の呉孟達院長に聞いた。

 鼻水は一般的に成人で1日約6リットル生成されており、そのうち3割は違和感を持つことなく無意識に喉へ流れている。しかし、鼻粘膜の炎症などによって鼻水の量が急激に増加したり、粘り気のある性質へ変化することで、喉へ流れ落ちた鼻水に違和感や不快感を覚えるようになる。この症状を「後鼻漏」と呼ぶ。

 発症する主な原因には、鼻炎や副鼻腔炎をもたらす感染性炎症や、花粉などのアレルギー性炎症が挙げられる。これらは「真性後鼻漏」と呼ばれ、異常に産生された炎症性分泌物が喉へ流れ出ることから“本物”の後鼻漏と位置付けられている。

 また、実際に鼻水が喉へ流れ出ていないにもかかわらず、後鼻漏に似た症状が現れる「仮性後鼻漏」には、主に上咽頭炎や逆流性食道炎が挙げられ、“偽物”の後鼻漏とされている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し