命を考える──恩師の人柄と考えに触れて思わされたこと
翌朝6時過ぎに駅に着くと、なんと、ホームに品川先生がいらっしゃいました。私がその日の早い列車に乗る予定をどこかで知って、見送りに来られたのでした。私はとても恐縮し、品川先生の温かい姿勢や人柄に触れた気がしました。
さらに後日、品川先生が中心となって、年に何回か発行されている「セミナー医療と社会」の機関誌を数回分送ってくださいました。
品川先生は、大学退官後、1991年12月から「セミナー医療と社会」を創設、主宰され、執筆、社会啓蒙、海外援助などに力を注がれたのでした。考え方や主張を活字にして残すことは、いずれ社会に役立つから大切なことだと考えられ、立派な論文をたくさん掲載されました。
■多数の論文や著書がある
品川先生の論文や著書をネット検索すると、以下のようにたくさん見つかります。「これからの産婦人科 私はこう考える」「臨床医の産科婦人科」「医療・医学序説 よりよい医療をもとめて」「医療と社会」「誰がために医療はある 内側からみたその夢と現実」「遥かなりサハリン 近くて遠い国ソ連」「医療・倫理・医師」「医療・性・生命」「医の心・医の悩み」「健康とその自己管理」「続 医の心・医の悩み」「どうなる日本の医療」「より良い医療を求めて」等々です。