睡眠時無呼吸症候群の治療装置CPAPが心臓を守り若さを保つ
ほかにも、「起きたときにすっきりしているので二度寝をしなくなった」「マスクを装着していると、自然に口を閉じて寝なければならないので、起きたときに喉がカラカラに渇いていることがなくなった。定期的に通っている歯科では口腔内が格段にきれいになったと指摘された」と、やはり健康にとってプラス効果を実感している人が多い印象です。
さらに最近は、循環器を専門にしている医師たちからの「CPAPは抗加齢医療(アンチエイジング)にも効果的ではないか」といった意見を耳にします。大規模な臨床試験の結果やしっかりした研究データがあるわけではないのですが、実際の現場ではそう感じているようです。たしかに、私の知人の中にも、十数年前に奥さんと死別した後にCPAPを開始してから、見た目にもまったく加齢を感じさせない方がいます。
CPAPによって無呼吸やいびきが改善されることで熟睡できるため、就寝時に分泌される成長ホルモンが増加し、脂肪の分解、筋肉の増強、意欲の生成などが促進されるといわれています。通常、成長ホルモンは30歳を過ぎると分泌量が減りますが、睡眠の質が下がっているととりわけ急激に減ってしまいます。CPAPにはそれを改善する可能性があるといえるでしょう。