清水俊彦
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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

アメフト選手の片頭痛問題…頭をぶつけると頭痛持ちになる?

公開日: 更新日:

 先日、取材にきた記者さんから「先生、外傷を負ったあとの頭痛と片頭痛は間違われやすい、と聞いたのですが本当でしょうか」と質問がありました。

 そこで私は「アメリカンフットボール選手の片頭痛」という、頭痛患者を診る医師ならおそらく誰もが知っているであろう例を出してお答えしました。

 結論からいうと、外傷を負ったから片頭痛のような頭痛が起きるようになった、というわけではありません。

 そもそも片頭痛を持っている人が、何らかの外傷を負うことで、片頭痛がひどくなるのです。

「アメリカンフットボール選手の片頭痛」の意味は、もともと片頭痛を持っている選手が、試合や練習で頭をぶつけることが多くなった結果、片頭痛がひどくなるということ。そこまでひどい片頭痛持ちではなかったはずが、脳がダメージを受け続け、だんだんひどい片頭痛持ちになる。

 たとえば「目の前がチカチカしてまぶしい光が現れるようになった」など、これまでにはない重い症状が出始めるわけです。また、月1回程度の片頭痛持ちだった人が、月に10回も片頭痛で苦しむようになってしまうことも。

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