糖尿病の人は「帯状疱疹」を発症しやすい…50歳以上は要注意

公開日: 更新日:

肺炎や肝炎を合併することも

 カナダの研究では、成人の糖尿病患者の帯状疱疹有病率が高く、男性よりも女性の方にその傾向が強いことが報告されている。日本でも、糖尿病患者の帯状疱疹の発生率と、他の基礎疾患がある患者の帯状疱疹の発生率を比較した研究において糖尿病の発生率が高いことが確認されている。

「ただでさえ厄介な帯状疱疹ですが、さまざまな合併症があることが知られています。代表的なものは帯状疱疹の皮膚症状が治まった後も、痛みが継続する帯状疱疹後神経痛(PHN)です。人によっては数カ月あるいは年単位で絶え間ない痛みにさらされることがあります。50歳以上の2割がPHNに移行するといわれ、年齢が高くなればなるほど移行率は高くなります」

 ほかにもウイルスによる角膜炎、結膜炎、ぶどう膜炎などの目の病気や、顔面神経麻痺、耳鳴り、めまい、難聴などに加え、無菌性髄膜炎、脳炎、脊髄炎などの中枢神経系の病気、運動麻痺、筋萎縮、膀胱・直腸障害など不随意運動神経の病気、さらには肺炎、肝炎などの病気さえ合併する可能性がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し