大きくなっても続くおねしょ…子供の自尊心を傷つける前に治療を

公開日: 更新日:

「海外のデータでは、夜尿症のトラウマはいじめより高いとの結果。周りが思っている以上に大きなトラウマとなることを示しています」

■小1でも改善せず困っているなら受診

 夜尿症と診断されるのは、5歳を超えても月1回以上のおねしょが3カ月以上続く場合。「小学1年生に上がった段階で改善せず、本人、親が困っているなら受診」というのが、世界共通の認識だ。自尊心に影響を与える前に対策を講じることがベストだろう。

 夜尿の原因は「夜に作られる尿量が多い」「膀胱にためられる尿量が少ない」「眠りから目覚めにくい」の3つが複合的に絡んでいる。

 もう少し詳しく説明すると、「夜間多尿=夜間、尿が作られるのを抑える抗利尿ホルモンの分泌が少ない」「膀胱容量の減少=本来は睡眠中は膀胱の容量が多くなるが、膀胱が過活動で少量でも限界となる」「覚醒閾値の上昇=漏らしても起きられない」が原因。治療は、これらにアプローチする。

「夜尿症の7割に夜間多尿、5割に膀胱の過活動が見られます。日本での治療の流れとしては、『寝る前に水分摂取を控え、トイレに行く』『夕食は塩分控えめ』などの生活改善をまず指導します。これで1~2割が改善する。うまくいかなければ、夜間多尿や膀胱の過活動に効果がある薬を用います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し