皮膚を見れば病気が分かる(3)首の後ろが硬くなっていたら糖尿病が進行したサイン

公開日: 更新日:

糖尿病で見られるデルマドロームはいくつもありますが、中でも最も回避しなければならないのが『糖尿病性足壊疽』でしょう」

 血糖コントロールが悪く高血糖の状態が長く続いて糖尿病神経障害を合併すると、知覚が鈍くなり足をケガしても気付きにくい。また血行障害により足の血流が悪くなると、傷を治すために必要とされる酸素や栄養が行きわたらず、短期間で壊疽を起こしかねない。

「また、高血糖自体が免疫を担う白血球の働きを悪くさせるので、病原体と闘えず細菌や真菌に感染しやすくなります。実際、糖尿病の方は水虫(足白癬)にかかりやすいといわれ、糖尿病患者のうち、約半数に足白癬が見られたとのデータも報告されています。足白癬による皮膚の傷から細菌に感染して重症化すると、最悪のケースでは足の切断を余儀なくされるので、皮膚病変を起こさないためにも、早期の血糖コントロールが重要なのです」 (つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  2. 2

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ

  3. 3

    大谷は連日の一発、メジャー6人目「40-40」目前…それでも「未来が見えない」根本原因

  4. 4

    加橋かつみさんが憧れたストーンズ「サティスファクション」はザ・タイガースの原点でもある

  5. 5

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  1. 6

    小泉進次郎の自民総裁選出馬に暗雲…「3つのネガティブ材料」で“客寄せパンダ”に急激な引き潮

  2. 7

    小林鷹之氏のカネ集めは「古い自民党」そのもの…初入閣後にハイペースでパーティー開催

  3. 8

    Number_iに囁かれるキンプリ遺産の食い潰し…サマソニで持ち歌少なくデビュー曲を2回披露

  4. 9

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  5. 10

    「ブラックモンブラン」竹下製菓が最大の危機に…事業拡大の矢先、右腕の夫と会長の父に先立たれ