HPVワクチンを16歳~27歳女性が公費で打てるチャンスは残り半年
フジテレビ系月9ドラマ「海のはじまり」で主人公の元恋人の死因が子宮頚がんであることが描かれている。子宮頚がんを予防するのに役立つのがHPVワクチン。誕生日が1997年4月2日から2008年4月1日に該当する人でワクチン接種がまだなら、そろそろ1回目を打たなければ、「全額無料」の枠を外れてしまう。
◇ ◇ ◇
HPVワクチンは、子宮頚がんワクチンの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチン。「藤沢女性のクリニックもんま」(神奈川県)門間美佳院長が説明する。
「HPVワクチンには2価、4価、9価の3種類があり、現在はほぼ全員が効果の高い9価ワクチンを選びます。イギリス、カナダ、オーストラリアでは女子約82~87%、男子約73~79%が接種しており、2028年には子宮頚がんがなくなる国もあります。例えば東京23区でも多くの区が男子も高校1年まで無料で接種できるようになっています」
HPVワクチンは、小学校6年生から高校1年相当の女子が定期接種(公費=無料)。「誕生日が1997年4月2日から2008年4月1日までの女性」は、2025年3月末まで“キャッチアップ接種”で、無料接種できる。