介護にまつわる「契約」には余裕をもって臨みたい
通所リハビリに訪問看護、サ高住や有料老人ホーム、ショートステイに至るまで。介護に関連するサービスを受けようとすると、最後の詰めの場でさまざまな契約書が登場する。
口約束でコトが運ぶより安心とはいえ、うんざりするほどの書類に目を通さなければならないことが多い。もちろん契約内容についてしっかりお互いが確認することは大切なことだが、次から次に契約書が登場するとドッと疲れる。
とくに契約書を読み合わせする作業。つまり介護提供者側が用意した書類を、担当者が一字一句読みながら内容確認をする作業はやっかいだ。事前に書類を渡してもらい「当日までに読んできてください。疑問や質問があればお答えします。なければ、重要事項のみの再確認で契約になります」だけでいいでしょ?--と毎回思ったものだ。
きっと提供者側も同じことを思っていることだろう。それでもなぜ時間をかけて確認を繰り返すのか?
介護を必要とする高齢者を一時的にでも預かる以上、重大な責任が相手にのしかかるからだ。何げない動作でもケガや病気になるかもしれない……。たとえ介護提供者側に落ち度がなくても、まずは介護提供者側の責任問題が必ず浮上する。それを防ぐためにも、きっちり内容確認をしようという流れになってしまう。