衆院議員・石破茂氏が寝台列車への愛を語り尽くす「1000回は乗った」政界きっての“乗り鉄”
石破茂(衆議院議員)
一説によれば、国内に150万~200万人存在するという「鉄道オタク」。一口にオタクといえど、撮影専門の「撮り鉄」、時刻表を読み込む「読み鉄」、乗車に重きを置く「乗り鉄」などに細分化される。防衛相や農相などを歴任した石破茂衆院議員は自ら「乗り鉄」と宣言。「1000回は乗った」という寝台列車への愛を語り尽くしてもらった。
■「非日常」こそが鉄道の本質
乗り鉄は「客車派」「電車派」「機関車派」に分かれているのですが、私は物心ついた時からとにかく「客車」が好き。鉄道の本質がどこにあるのかといえば、それは「非日常性」です。非日常を味わえる極致と言えるのが「寝台夜行列車」だったわけです。
最初に乗ったのは小学1年生の頃。姉が東京で結婚式を挙げることになり、私は地元・鳥取から親と一緒に、生まれて初めて寝台急行に乗って東京に行くわけです。現在の「サンライズ出雲」の前身、「急行出雲」という列車ですが、あれほどの感動は人生の中でもなかなかなかった。とにかくワクワクして、その後、半年間くらい作文の課題では、そのことばかり書いていましたね。