衆院議員・石破茂氏が寝台列車への愛を語り尽くす「1000回は乗った」政界きっての“乗り鉄”
これが、1998年、「サンライズ出雲」に変わるわけです。とても機能的で快適ですが、鳥取は通りません。鳥取からは在来線で岡山まで行って、乗り継がなければならない。それに「電車」ですから、客車と違って揺れもない。連結する時や停車時に「ガチャン」という音もない。実に快適なのですが……やっぱり旅情を感じない。本当にすてきな車両だけど、私は昭和っぽい旅情が好きなので、何とも共感できない部分が……。
とはいえ、「サンライズ出雲」は日本に残された唯一の寝台列車。今でも月に1度は利用しています。特に、鳥取から東京に向かう際は、朝6時半ごろ、神奈川県の真鶴あたりで太平洋の日の出がよく見える。本当にキレイで「サンライズ出雲」とはよく言ったものだと思います。ずっと残してほしいと思いますね。
(取材・文=小幡元太/日刊ゲンダイ)