イトーヨーカ堂が食品71品目、イオンもPB28品目を値下げ…この動きは広がっていくのか?
どこもかしこも値上げの中、うれしいニュースだ。イトーヨーカ堂は1日、「買い回り頻度の高い71品目」を平均10%値下げすることを発表した。物価が上昇し、実質賃金のマイナスが続く中、生活が苦しくなった消費者は大助かりだ。
実際、続出する値上げにより、全国のスーパーでは日用品の買い控えが起こっている。業界で危機感が広がったことにより、値下げを決断したのだろうか。本紙の取材に対し、イトーヨーカ堂の広報はこう回答した。
「イトーヨーカ堂とヨークを経営統合したことで、扱う商品数の絞り込みや物流の効率化を図りました。値上げが続く昨今の情勢を考慮してというよりは、経営統合でコストカットを模索した結果、値下げが実現したということです。今後もより効率化が実現すれば、引き続き値下げしていくことを考えています」
イオンも3月26日にプライベートブランド「トップバリュ」の28品目の値下げを発表している。
今後、値下げの動きは広がっていくのか。経済ジャーナリストの井上学氏が言う。