新米4割~5割高で「大盛り無料」「おかわり自由」が消える? “食卓の砦”値上げいつまで
昨今は高温耐性米が流通しているが、全体としてはまだ少量で多くの農家で品種変更が進んでいないため、例年の猛暑に追いついていない。
「高温障害でコメが白濁したり品質が悪化しやすいですが、昨今増えているスコールの影響も見逃せません。局地的に豪雨に見舞われた後、急速に晴れることで、コメの胴割れが起こりやすくなります。さらに、イネカメムシやウンカといった害虫が例年以上に増えるとの観測も出ていて、これは収穫量に影響を及ぼします。コメの不作と価格高騰は天候が変わらない限り、当分続くと思われます」(常本泰志氏)
しかし、コメの価格高騰も他の食品に比べればまだ微々たるものだ。
「高くなったとはいえ、5キロ2600円でもお茶碗1杯当たり40円弱です。肉や魚、野菜などの値上がりに比べれば、まだ安いほうでしょう」(常本泰志氏)
コメが日本の“食卓の砦”である状況に変わりない。