万博はアレもコレも紐づけ「総費用10兆円」到達も! 壮大すぎるインフラ整備計画の全容
膨らみ続ける大阪・関西万博の総事業費について、日刊ゲンダイは2日付で「1兆円突破は確実」と報じた。その後も取材を続けると、想像の斜め上を行っていた。2021年8月、第2回国際博覧会推進本部で万博の「関連インフラ整備計画」が決定。
その概要を見ると、アレもコレも万博関連に紐づけ。「こんなものまで!」と腰を抜かすほどの気宇壮大な計画なのだ。
(1)会場周辺のインフラ整備(2)会場へのアクセス向上(3)安全性の向上(4)にぎわい・魅力の向上(5)広域的な交通インフラの整備──と5本柱を掲げるが、純粋に「万博関連」と言えるのは(1)程度。
(2)には会場の夢洲と大阪市街地を結ぶ阪神高速「淀川左岸線」2期事業もある。事業費が当初想定の2.5倍、2957億円に膨張。うち55%の1626億円を国が負担する「いわくつき」ルートだ。
(3)もスゴイ。「安全・安心な万博開催を確保」と称して「南海トラフ巨大地震対策をはじめとした地震津波対策」をうたう。補正予算で国交省は「国土強靱化、防災・減災など国民の安全・安心を確保する」として1兆5195億円を計上。近畿整備局に交付する974億円も「万博関連」か。