二階元幹事長が次期衆院選への不出馬表明…自民裏金処分めぐり岸田首相との“刺し合い”に先手
自民党派閥の裏金事件の処分で、安倍派幹部の塩谷座長、下村元文科相、西村前経産相、世耕前参院幹事長の4人について「選挙での非公認」か「党員資格停止」が検討されていると報じられた。26日にも総裁の岸田首相自ら、4人の聴取を始めるという。
まずは組織ぐるみで裏金づくりを継続し、いったん、中止後、復活させた安倍派幹部の「政治責任」を問うということのようだが、ならば安倍派同様、会計責任者が立件された二階派と岸田派の処分はどうなるのか。
中でも焦点は二階元幹事長だ。2億円弱の裏金で二階派の会計責任者が在宅起訴されただけでなく、二階氏自身の秘書も略式起訴された。二階氏の資金管理団体の不記載額は5年間で3526万円。離党や議員辞職した3人を除き、現職の自民党議員では最多額だ。おとがめナシはあり得ない。
「二階さんは、岸田さんが何か言ってきたら『わかったよ、議員辞職してやるよ』というセリフをいつでも出せる準備をしている。しかし、その際は、『おまえも同じだ。一緒に議員辞職するんだな』と切り返す」(二階派関係者)