コバホーク小林鷹之もう完全失速…総裁選出馬表明直後に「政治とカネ」問題発覚の“間の悪さ”

公開日: 更新日:

 当選4回、49歳という若さが注目を集め、「コバホーク」の呼び名も広まったが、ここにきて完全に失速。「誰が次の総裁にふさわしいか」の世論調査でも5位以下に沈んでいる。陣営からは「一番最初に出馬表明したのは失敗だったのではないか」との見方も出ているという。

「注目を集めるために、最初に名乗りをあげたのは正解だったと思う。でも結果的に、他の候補の踏み台というか、世論の風向きを見る道具にされてしまった。たとえば、コバホークが裏金議員を擁護して批判を浴びたのを見て、石破茂さんも河野太郎も裏金議員に厳しい態度を取っています」(自民党関係者)

■名前を売るはずが、マイナスイメージ拡大の大誤算

 もともと、勝敗は度外視、名前を売るための総裁選出馬だったが、マイナスイメージが広がったことは、小林本人も誤算だったようだ。

「出馬会見に若手24人が同席したのは、若手の代表という演出でした。ところが、24人のうち11人が安倍派出身、24人のうち7人が裏金づくりに関与し、うち4人が党から処分を受けている、ということに注目が集まってしまった。そのため『裏金議員の救世主』というレッテルが貼られてしまった。さらに、二階派に所属していたから、礼儀として『二階元幹事長に感謝している』と口にしたら、若いのに古いタイプと見られてしまった。想定外だったのは、当選同期で議員辞職した宮沢博行が『話を聞いていて、心に刺さらない、話が入ってこない、トップリーダーは“刺さる言葉”、これが必要なんです』と、コバホークのことをテレビで批評し、その評価がそれなりに広まっていることです。これまでは、東大卒、イケメン、高身長、『欠点がないのが欠点』と言われていたのにイメージが悪くなっています」(政界関係者)

 出馬会見がピークだった、ということか。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 2

    石丸伸二新党「再生の道」に怖さなし 都議選告示まで1カ月…都知事選のような追い風は吹かず

  3. 3

    裏金自民が「11議席増」の仰天予想!東京都議選告示まで1カ月、飛び交う“怪情報”の思惑

  4. 4

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋

  5. 5

    候補者調整が終わり、参院選大勝が見えた国民民主党だが…玉木代表が抱えた“爆弾”の正体

  1. 6

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  2. 7

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  3. 8

    基礎年金と関税交渉は棚上げ、消費税減税せず…石破政権の「参院選対策」はことごとく裏目に

  4. 9

    どうなる公明党 参院選公約に掲げた「減税」こぶしの下ろし方…自民党は「公約に盛らない」と朝日報道

  5. 10

    自民党2人目候補は“森元首相のお気に入り”鈴木大地氏に…参院東京選挙区は旧安倍派が巻き返し

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 2

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 3

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 4

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  5. 5

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    乃木坂46では癒やし系…五百城茉央の魅力は、切れ味と温かさ共存していること

  3. 8

    初日から無傷の6連勝!伯桜鵬の実力を底上げした「宮城野部屋閉鎖」の恩恵

  4. 9

    新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡

  5. 10

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋