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室井佑月作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

深圳の男児刺殺事件で、すべての中国人がけしからんという国際対立に流れていってはいけない。

公開日: 更新日:

 前出した野口氏のポストのコメントも同様だ。事件を嘆く人が多い中、中国人への憎悪をたぎらせたものがチラホラある。

 もちろん、国際的な事件なのだし、それも子どもが被害者となる痛ましいことだし、日本政府は中国政府にきちんとした対応を求めるべきだ。

 だけど、お隣の国家に「シナ」という罵り言葉を使うべきではないし、この件をもって、すべての中国人がけしからんという国際対立に流れていってはいけない。

 大勢の人がいれば、その中には良い人も悪い人もいる。それは中国でも日本でも一緒である。個人の犯罪で、人種や民族を語ってはいけない。それが下劣な差別につながるのだ。

 最後にもう一度、男児のご冥福を祈ります。

【連載】室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」

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