羽生結弦を苦しめる靭帯損傷は「骨折よりめんどくさい」
平昌五輪まであと10日。注目競技のひとつがフィギュアスケートだ。中でも、男子で66年ぶりの連覇がかかる羽生結弦(23)は違った意味でも注目されている。昨年11月、NHK杯の公式練習中に右足首を負傷し、「右足関節外側靱帯損傷」と診断された。1月中旬に氷上練習を再開し、ぶっつけ本番の五輪に向けて急ピッチの調整を続けている。村主章枝氏は2002年ソルトレークシティー、06年トリノの五輪2大会に出場。羽生と同じケガに苦しんだ経験がある。
■「伸びちゃうと厄介」
――羽生選手のケガを聞いてどう思いましたか。
「損傷具合にもよると思いますが、他のバランスも崩れてくるし、(軸足の)右足なので結構大変
かなと。骨折よりも靱帯の方が意外と“めんどくさい”んです。骨折は骨がくっつけばいいし、靱帯も切れたら手術でくっつければいいんですが、伸びちゃうと厄介」
――村主さんが経験したケガは。
「私は両足首の靱帯をやっているから、(腱が)緩くなっちゃって大変ですね。グラグラして、バランスを取りづらい。10代の時にやって、もう“癖”になっているから、今でもテーピングをしてから滑っています。緩くなると、安定しないのと同時に怖くなっちゃう。トウ(つま先)をつくものは特に恐怖感がある」