「穴」は昨夏地方大会決勝と今春&昨夏の甲子園初戦敗退校

公開日: 更新日:

 前回の甲子園で初戦敗退を喫した春夏か夏の連続出場校、もしくは、前年夏の地方大会決勝で敗れた学校が「穴」をあけるケースは意外と多い。

 聖地で初戦敗退した悔しさ、あと一歩のところで出場を逃した悔しさがバネとなり、血や肉となって旋風を起こすのだ。

「夏の連続組」では、2015年夏の1回戦で鹿児島実に4―18と大敗した北海(南北海道)が、翌16年夏は聖光学院(福島)、秀岳館(熊本)などの強豪校を次々と倒して4勝。決勝まで勝ち上がった(準優勝)。15年夏に九州国際大付(福岡)に初戦負けした鳴門(徳島)は翌16年夏、センバツを制した智弁学園(奈良)を2回戦で破るなど3勝を挙げて8強入りした。「センバツから連続組」では、14年春に初戦で豊川(愛知)に敗れた日本文理(新潟)が、その夏に東邦(愛知)を倒すなど4強と躍進した。

「前年の地方大会決勝敗退組」では、16年に奈良大会決勝で智弁学園に敗れた天理が、昨夏の甲子園で3勝してベスト4。14~16年に3年連続で西東京大会決勝で涙をのんでいた東海大菅生は昨夏、決勝で清宮擁する早実を倒して扉をこじ開けると、聖地でもベスト4に進出。全国制覇にあと一歩のところまで迫った。

 今回のセンバツ初戦敗退組はこの日、春夏連続出場を決めた中央学院(西千葉)、昨夏の初戦敗退組は土浦日大(茨城)、高岡商(富山)、昨夏の地方大会決勝敗退組は金足農(秋田)などが挙げられる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド