時短目的の新ルールでは日本のゴルフ離れは止められない
物議を醸す変更だ。
ゴルフは2019年1月1日から新しい規則が施行された。
不要なペナルティーをなくしたり、プレーのスピードアップが主な目的だ。
先週の欧州ツアー「ドバイ・デザート・クラシック」最終日には、李昊桐(中国)が18番のパットの際、キャディーの新たな禁止事項である「プレーヤーがストロークのためにスタンスを取り始めてからそのストロークを行うまでにプレーの線の球の後方延長線上やその近くに故意に立つこと」【規則10・3b(3)】に違反したとして、2罰打を受けた。
■時短はゴルフ離れのブレーキにならない
今のところ、この新規則に異論を唱える声は聞かないが、「今回のルール改定で次の2点はおかしい」とゴルフライターの吉川英三郎氏は言う。
「新規則ではグリーン上でパッティングする時、旗竿をホールに立てたままストロークすると宣言してから打てば、ボールが旗竿に当たっても無罰です。しかし、ホールにピンを立てたまま打つ人と、ピンをホールから抜いて打つ人が同組にいれば、かえって時間がかかる」