受賞者に異論はないが…MVPと新人王の記者投票結果に愕然
セ・リーグの新人王がヤクルトの村上宗隆に決まった。村上は高卒2年目の今季、打率・231、本塁打36、打点96を記録。本来ならぶっちぎりの新人王だろうが、阪神のルーキー・近本光司がセの新人最多安打記録を更新する159安打を放ち、36盗塁で盗塁王も獲得したため、記者投票では接戦となった。
あらためて投票結果を見てみると、有効投票数299票のうち、168票が村上、129票が近本。その差39票で村上に軍配が上がったわけだが、そもそも長距離砲の村上と俊足のリードオフマンである近本の成績を比較すること自体が難しいため、これは本当に甲乙つけがたい。よって、近本には新人特別賞を授与することとなった。
私は虎党だが、この結果に文句はない。たとえ村上と近本の投票結果が逆であっても、それはそれで一部から異論は出るだろうし、それどころか在阪の虎番記者による組織票がどうちゃら……などと批判されていたかもしれない。記者投票で選ぶ以上、時の運もある。
■誰の仕業か