伊東、久保、鎌田が奮闘も…真っ向勝負仕掛ける采配に疑問
約1年ぶりとなる日本代表が、オランダの地でアフリカの雄カメルーンを相手にどんな<試合の入り>を見せてくれるのか、大きな興味を持ってキックオフを待った。
すぐに森保一監督の意図は分かった。<前線から強烈なプレスを掛けながら1対1の局面で闘いを挑む>というものだった。トップ下の南野拓実(リバプール)が、右サイドのアタッカー堂安律(ビーレフェルト)が、いつもは沈着冷静なセントラルMFの柴崎岳(レガネス)までが<それぞれの持ち味を発揮する>のではなく、必死の形相で体当たり的なチャージを繰り返してはファウルを取られていた。
筆者の目には<いささか冷静さを欠いたプレーの連続>に見えた。
身体能力の高いアフリカ勢に対して、どうしてもフィジカル面で見劣りのする日本人選手が真っ向勝負を仕掛ける。これが果たして得策なのだろうか。疑問に思いながら試合の趨勢を見守った。
確かにカメルーンにミスを誘発させてボールを奪う場面もあったが、そこから攻撃がシュートにまで繋がらず、日本もカメルーンも、攻守をせわしなく入れ替える様相となってしまった。