伊東、久保、鎌田が奮闘も…真っ向勝負仕掛ける采配に疑問
どちらが日本サッカーの理に適っているか。
たとえばバルセロナのメッシ、現神戸のイニエスタ、OBのシャビの身長は、いずれも170センチ前後である。決してフィジカルが強いと言えない彼らが、1対1の局面で相手をぶっ飛ばそうとするだろうか? 自分から競極的に体当たりを仕掛けていくだろうか?
伊東(身長176センチ)の長所は<アグレッシブに縦にスピーディーに突破する>だ。久保(173センチ)は<高い技術に創造性のあるパス。正確なプレーの選択眼。貪欲にシュートを狙う>のがストロングポイント。鎌田(180センチ)は高いレベルのパス、キック、ドリブルに加えて<視野の広さ>が持ち味である。
3人とも、自分の能力を100%発揮することでカメルーンから勝利をもぎ取ろうと奮闘した。
カメルーン戦で出番はなかったが、シュツットガルトの遠藤航(178センチ)は、13日のコートジボワール戦で是非とも見てみたい選手である。
湘南ー浦和ーベルギー1部シントトロイデンを経て2019年8月、当時ドイツ2部のシュツットガルトにレンタル移籍した。そこで<フィジカル勝負を避けて競り合いに勝つ><類まれなボール奪取力><空中戦にも強い>という持ち味を遺憾なく発揮。さらにボランチの位置からボールを左右に散らすだけではなく、機を見るに敏な縦パスをトップにスパッと入れる場面も目に付く。チームの主軸として1部昇格の原動力となり、20年4月にチームは買い取りオプションを行使。遠藤は完全移籍となった。