世界陸上招致申請に「ノーモア国際大会!」の声 競技団体も“東京五輪トラウマ”でピリピリ
当然の声だろう。
2025年世界選手権の日本招致(会場は未定)を世界陸連に申請した日本陸連。開催地は来年3月に決定する。このニュースが報じられると、ネット上には「国内にスポーツの国際大会を招致するのはやめてほしい」「4年後またコロナのように何が起こるかわからないし」といった異論や不満が噴出した。
オリ・パラ組織委員会の橋本聖子会長は、先月28日の理事会で「世論調査では五輪で6割、パラリンピックで7割が開催してよかったと回答してくださっております」と挨拶したが、新聞社などが行った世論調査では「東京五輪の開催が新型コロナ感染拡大の一因になったと思う」との回答が6~7割もあった。巨額赤字が予想されるオリ・パラの決算は来年4月以降になる見込み。そのツケは国民、都民に回されるのは必至だ。五輪期間中の感染爆発や死亡者の数に心を痛め、傷痕を残した人も多い。
仮に、25年の世界陸上の招致に成功しても4年後の話だ。直近では今月18日から体操・新体操の世界選手権が北九州市で同時開催される。来年はバドミントン(東京)と水泳(福岡)、23年はフィギュアの世界選手権(埼玉)も予定されている。