青学は妙高市、順天堂大は印西市 自治体が箱根駅伝「スポンサー」になった理由を両市に直撃
これまでとは違う「応援団」がつき、カネも入る。
■今年から解禁
昨年、世界陸連による広告規程が改訂され、今年の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)から各大学のユニホームにスポンサーのロゴを入れられるようになった。
正月の風物詩といわれる箱根駅伝は、毎年30%前後の視聴率を稼ぐことから、広告効果は数億円とも数十億円ともいわれているため、常連校にはオファーが殺到。多くの大学は民間企業と契約し、多額のスポンサー料を得るようになった。
ところが、毎年優勝候補に挙げられている青学大が契約を締結したのは人口約3万人の新潟県妙高市。青学大はすでに、10月の出雲、11月の全日本では「妙高市」のロゴをつけて走った。契約経緯やスポンサーになった狙いを同市観光商工課に聞いた。
「青山学院大には、原(晋)監督が2004年に就任した時から妙高高原で毎年夏合宿をしていただいている。原監督は『そのおかげで箱根に出場でき優勝もした。妙高市に恩返しをしたい』という思いから、大学の方からスポンサーのお話をいただき、今年の箱根駅伝で妙高市のロゴを胸に出場し、見ている方にたくさんの感動を与えてくれました。今年は大学3大駅伝の10月の出雲からつけてもらっています。全国に妙高の名前を知ってもらい、スキーなどの観光だけでなく、合宿の郷としても妙高に来て欲しいです」