田中将大が追いたい“二兎”「楽天を日本一に導き、ヤンキースに復帰」に足りないモノ
15日、楽天の田中将大(33)が今キャンプ初となる打撃投手を務めた。
銀次、川島、炭谷、堀内の4人に約50球。変化球を交えながら、安打性の当たりは1本しか打たれなかった。
田中は2020年オフ、7年間を過ごしたヤンキースから古巣楽天に復帰。年俸9億円の2年契約という破格の条件だったが、昨季は23試合で4勝9敗、防御率3.01。防御率を見ればわかるように、援護に恵まれなかったのは事実だが、9億円投手としての働きができなかったのも、また事実だ。
そんな田中が胸に秘めているのが、もうひとつの古巣、ヤンキース復帰だという。
「20年オフも望めばメジャーの他球団に移籍できた。それでも田中は『日本なら楽天、メジャーならヤンキース』としか考えていなかった。楽天を日本一に導いて汚名返上、その功績を引っ提げてヤンキースに復帰するという2つの野望がある。そのためにはコマンドの改善が急務です。コマンドとは狙った場所にピンポイントで投げ込む能力。本当の意味での制球力です。田中は昨季155回3分の2で29四球と一見、コントロールが良さそうに思えるが、コマンド自体はヤンキース在籍中の20年から低下しているともっぱら。ここを修正してヤンキースにアピールしたいはずです」(球界関係者)
圧倒的な成績を残し、二兎を掴めるか。