ソフトバンク千賀滉大のメジャー挑戦に暗雲が垂れ込めた根拠
今オフ、海外FAによるメジャー挑戦がウワサされる千賀滉大(29=ソフトバンク)の試合をビデオ録画で見た。
米国でも有名なロッテの佐々木朗希と投げ合った20日の試合だ。
■肘をマッサージするしぐさ
三回に失点した直後のこと。捕手がマウンドに行ったとき、千賀はグラブを外した左手で右肘をマッサージするようなしぐさをした。
ひょっとして、肘に異変が生じたのではないか……。そう思ったら直後の四回、ストレートもスライダーもフォークも球速が平均で3キロほど落ちたから、肘を痛めたのではないかとの思いは確信に変わった。
千賀は案の定、四回で降板。日本の情報提供者によれば、翌21日に右肘の張りで出場選手登録を抹消されたという。
「たいしたことないだろう。(登板を)1回飛ばせば大丈夫じゃないか」
ソフトバンクの藤本監督はこう言っているそうだが、メジャー球団にとって千賀は、日本から海を渡るかもしれない選手の中で期待度ナンバーワンの選手だ。肘の故障は憂慮すべきで、今後、慎重な調査が必要になるのは間違いない。