山田隆道
著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神・藤浪が491日ぶり先発勝利も…「復活の障壁」となりうる豊富なタレントたち

公開日: 更新日:

 阪神藤浪晋太郎が20日の巨人戦に先発し、実に491日ぶりとなる先発勝利をつかんだ。今季に限って言えば、6度目の先発登板でようやく初勝利。これはこれでめでたいことだが、それより直近の先発登板で3試合連続QS、2試合連続無四球を達成したことのほうが大きい。藤浪は本当に安定感を取り戻したのかもしれない。復活が現実味を帯びてきた。

 そうなると、もともと強力な阪神投手陣がますます充実してくる。先発投手として名前が挙がってくるのは藤浪の他に青柳晃洋西勇輝、伊藤将司、ガンケル、ウィルカーソン、才木浩人西純矢。このうち青柳、西勇、伊藤までは鉄板ローテで、続くガンケルとウィルカーソンはコロナ離脱中だが、そこに藤浪、才木、西純が加わるわけだから人数的には十分だ。

 阪神の場合、これだけの頭数がそろっているため、先発での乱調が2試合ほど続いただけで簡単にローテを外される。青柳と西勇、そして唯一のサウスポーである伊藤はさすがにちょっとやそっとのことでは外れないと思うが、ガンケル以下の5人は常に残る先発3枠の奪い合いだろう。だから、阪神の先発投手で規定投球回に達しているのは青柳と西勇の2人だけ。防御率1.91で8勝、5完投(うち2完封)をマークしている伊藤は、シーズン途中にコロナに感染したとはいえだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ