村上宗隆は日本人単独最多56号お預けも…55号で並ぶ王貞治との「類似点」と「非なるもの」
日本選手歴代最多タイの55本塁打をマークしているヤクルト・村上宗隆(22)に、快音は響かなかった。
16日の中日戦で大野雄に対して空振り三振、二ゴロ、一ゴロ。根尾から四球を選んだ。現在、1964年に王貞治(巨人=現ソフトバンク球団会長)が記録した55本塁打で並んでいるが、「世界の王」超えはお預けとなった。
近年流行している「フライボール革命」ではなく、上からバットを入れてスピンをかける打ち方が、王会長の現役時代に似ているといわれる。フライボール革命について王会長は「一時の流行。無理があると思う」と否定的。「叩く感覚でいけばボールは上がる。村上君もそういう思いを持ってやっているんだったら、彼なりに本塁打を打つコツをそういう形で捉えていると思う」と村上にエールを送っている。
■「村上は逆方向に打てる」
巨人、広島で打撃コーチなどを歴任し、巨人・松井秀喜、岡本和真の新旧主砲、元広島・鈴木誠也(現カブス)ら多くの強打者を育てた内田順三氏がこう解説する。