山田隆道
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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

大谷、村上、朗希と20代花盛りの一方で…巨人・坂本勇人も“古い存在”になってしまった

公開日: 更新日:

 昨年、「平成の怪物」こと松坂大輔が41歳で引退した。時代は令和となり、MLBではその松坂よりはるかに年下の大谷翔平が投げては9勝、打っては46本塁打の大活躍でMVPを獲得。大谷は心技体ともに今が真っ盛りの20代後半。今年も2桁勝利と30本塁打をクリアしている。

 一方、日本球界では今年は弱冠20歳の千葉ロッテ佐々木朗希が「令和の怪物」と呼ばれるにふさわしい圧倒的なパフォーマンスを見せた。最速164キロ、プロ野球新記録となる13者連続奪三振、野田浩司が保持するプロ野球記録に並ぶ1試合19奪三振、さらに完全試合を達成。身長192センチで顔が小さく手足が長い。これはもう新時代の人間の姿だ。

 打ってはヤクルトの22歳・村上宗隆が三冠王まちがいなしの驚異的な打棒で、王貞治のシーズン55本塁打についに並んだ。この村上を見ていると、やれ大山悠輔だ、やれ佐藤輝明だと騒いでいる虎党の自分が悲しくなってくる。大山と佐藤の本塁打数を二人合わせても、村上一人に遠く及ばないのである。

 時代は確実に新しいステージに進んでいる。松坂世代全盛期なんて遠い昔で、今の球界は28歳の大谷を筆頭に、佐々木や村上といった20歳~20代前半の選手が最注目だ。阪神では佐藤輝だって若手と呼べるのは今年までではないか。来年からは佐々木と同世代の西純矢や井上広大が若虎の中心となるべきだ。

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