立浪中日が開幕5戦1勝4敗の大誤算…ロドリゲスの亡命は序章、強権的手法に暗雲漂う
中日は開幕直前に激震に見舞われた。キューバ出身で昨季の最優秀中継ぎ投手であるジャリエル・ロドリゲス(26)がWBCのキューバ代表として参戦していた米国で行方をくらまし、メジャーと契約するためにドミニカ共和国へ亡命したのだ。
立浪和義監督(53)は、全幅の信頼を置いていたセットアッパーを失い、大きなショックを受けていたが、ブルペンの再構築を進めるとともに、「最低で7回を先発に求めたい。数名は投げてほしい」と、先発陣に奮起を促した。
選手間にも「亡命ショック」が広がっているかと思いきや、意外とロドリゲスを応援する声が少なくないという。中日OBがこう明かす。
「ジャリエルは亡命したことで最低でも1年間はドミニカで暮らすことになるだろうが、メジャーと総額50億円以上の大型契約を結ぶとの報道もある。ジャリエルはメジャーが高い評価をしているにもかかわらず、年俸2億円の2年契約と相場以下だった。抑えのマルティネスにしても、たったの3年総額6億円ですから。しかも、キューバの野球連盟を通じての契約で相当額の中間マージンを取られている。この“奴隷契約”に嫌気が差したとしても不思議ではない。『ようやく実力相応のお金を稼げる。向こうで頑張ってほしい』と見ている選手もいます」